主な主成分
サンサン昆の主な有効成分
フコイダン

最近の健康食品ブームで注目されたこの成分は、海藻の褐藻類(コンブ、ワカメ、モズク等)に含まれる粘性の多糖類で栄養的には植物繊維の仲間です。
しかし、近年の研究では含まれる海藻の種類によって分子構造と含有成分に差があることが判りました。
特に、もずくには、一種類のフコイダンしか含まれませんが、コンブにはフコイダンがU・F・Gの3種類が含まれています。
現在フコイダンの種類も6種類程度が確認され、それぞれの特性を活用して医療分野への応用が図られています。既に胃腸薬の分野で商品化されたものもあります。
アルギン酸
この成分は、海藻の褐藻類(コンブ、ワカメ、モズク等)に多く含まれる天然の植物繊維です。
含有量は海藻の種類によって異なり、乾燥コンブでは重量の30~60%も含まれます。また、最近の研究では、フコイダンと似た働きがあることが判ってきました。
化学作用や粘性が分子構造中にカリウム、ナトリウム、カルシウム等の結合状態で異なり、よく使用される用途はアイスクリームの安定剤、食品の増粘剤、医薬品等です。
研究開発された主な作用
海藻成分の人の健康に関する研究は、陸上植物の場合に比べ事例が非常に少なく、ともすれば遅れているとさえ思われます。
- しかし、多くのミネラル分がバランスよく含まれ、人にとってより安全で手短な補給源であることに相違ありません。
- 海藻のアルギン酸は、植物繊維としての役割のほかに、体内の過剰なナトリウムを排出する塩分調整機能もあります。
- 更に、分子量を酵素で少量化すると、人の免疫に賦活化作用があることが細胞学の分野で確認されました。
- ラットを用いた動物実験では、肝臓組織中の中性脂肪が有意に減少しました。
- 48名の方での4ヶ月間に及ぶ臨床試験では、血液検査の結果、免疫作用に関係がある白血球中の単球の割合が有意に増加する等、免疫力の賦活化効果が示唆されました。
- また、フコイダンに関する先発企業の研究結果を要約すると、次のような点が確認されています。
- 胃の疾患に関係があるピロリ菌の低減作用
- ウイルス感染症の抑制作用
- がん細胞へのアポトーシス(自滅)誘発作用
- アレルギー原因物質の体内産生抑制作用
- 抗血液凝固作用
なお、以上の5件は、タカラバイオ⑭と⑭ヤクルト本社中央研究所の論文から要約しました。